皆さん、法華経が他のお経より勝れている点は何かご存じですか? それは、歴劫修行を必要としない、ということです。法華経以外の教え、例えば浄土宗とか、真言宗とか、法華経以外のお経を元にした様々な仏法(もどき)がありますが、それらは全てこの身このままで成仏することが説かれていないのです。例え何かこじつけて書かれてあると強弁しても、法華経の序段たる無量義経に、「四十余年未顕真実」とあって、所詮それらは方便であって、真実ではないのです。
法華経は円頓速疾(えんどんそくしつ)の教えであって、仏法(南無妙法蓮華経)の名前を知ってるだけのような人であっても、疑わず信じて南無妙法蓮華経と御本尊に唱えたならば、その身その侭が仏としての一分の姿を現すのです
ですから階段を一歩ずつ昇るような修行はないのです。ないのですがそれだとどうしても慢心が起きてしまうので五十二位等の物差しを便宜上用いるのです。
大聖人様の教えを弘める上に於ても同様のことが言えます。即ち、小目標を立てて、それを達成すべく精進することによって、やがて大事を成すことが出来るのです。
大聖人様が仰せの、
「一丈の堀を越えざる者二丈三丈の堀を越えてんや」
(頼基陳状一一三二)
との道理のように目先の目標たる本年の本種坊の折伏目標を達成することもなく広宣流布の世が訪れる訳はありません。
皆が皆、その覚悟を持てば、自ずと達成出来るはずです。どうか、我が身のことと思って、大聖人様の仏法を弘める大善行に励んで下さい。 (本種坊だよりR04.07号より)
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