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御本尊に守られていることの変更点

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!!!御本尊に守られていること
茨城地方部正善寺支部四年 S藤H美

 わたしは、生まれた時から[[ご本ぞん様|御本尊]]にいつも守られて育ったのだと思いますが、なかなかわからず、病気になってもすぐによくなるのでそれが守られていることだとわからなかったと思います。
 小学生になってからは、兄弟三人で朝はお母さんといっしょに[[ごん行|勤行]]をしています。夜は家族でさせていただいています。いつもご本ぞん様に守られていて、毎日楽しくすごしていた私ですが、今年になって本当にご本ぞん様に守られていることがよくわかる一つのできごとがありました。
 一つは、今年の二月にくま本から茨城県に引っこしました。引っこしの話を聞いた時はなみだが止まりませんでした。ずっといっしょだった友達とわかれるのがつらかったり、茨城ってどんな所なんだろうと考えるととても不安でした。新しい学校はとても人数が多くて、友達の名前もなかなかおぼえられなく、友達もなかなかできませんでした。
 お母さんが心配して、「友達できた?」と聞いたので、「まだ」と言うと「朝ごん行の時にご本ぞん様にしっかりおねがいしようね」といわれて、私もしんけんにご本ぞん様におねがいしました。そして自分でもがんばらないとと思い、勇気を出して初めて自分から友達に声をかけました。するとと友達もきちんと答えてくれたので、ホッとしました。それから友達ができるようになりました。
 友達ができはじめてきたころ、三月十一日に大きな地しんが起こりました。私は帰りのじゅんびをしている時でした。
 最初は弱いゆれだったけど、だんだん強くなってきたのでつくえの下にかくれました。まわりの友達は、キャーキャーいったり、泣いている友達もいました。しばらくしてゆれが収まったのですぐ、運動場にひなんしました。ジャンパーを着ていなかったのでとても寒かったです。外にいる時もすごい音がしたり、余しんが何回もきました。とても長い時間に思いましたが、三日前にも少し地しんがあり、びっくりした私は、お母さんに話しました。その時にお母さんが、
「大きな地しんが起こるかもしれないからその時は、つくえの下にかくれて心の中でお題目をとなえながら先生の話を聞きなさい。おむかえにいけない時はおじいちゃんに行ってもらうから、心配しないでご本ぞん様を思って待っていなさい」
 といわれたことを思い出し待っていました。
 帰る時も余しんがあったりして、道のへいがたおれていたり、屋根のかわらがたくさん落ちていたり、道路もでこぼこになってマンホールも飛び出していました。家の中もメチャクチャになっていて、もしあの地しんの時に下校していたら、家にもどっていたらと思うと急にこわくなりました。学校にいたから大丈夫だったと思いました。
 家では、電気も水もとまっていました。水は給水場までとりにいきました、水をもらうまで六時間待ちました、とても寒く家に帰るころはまっくらでした。一人2リットルなのでまた次の日に水をもらいにいくと中に'知らないおじさんが「すくそばに飲める井戸水があるよ」と教えてくれたので、すぐに水をもらうことができました。食べ物も知らない人が「あのお店にいくと開いているよ」と教えてもらい、おかしも買えました。大へんなことがおこったけれども、ご本ぞん様はしっかり私達のことを守ってくださっていると感じました。これからは、ご本ぞん様のすばらしいこと、どんな時でも必ず守ってもらえることを友達に話していきたいです。 

 平成23年度法華講連合会少年部体験談集(第19回少年部大会体験発表応募作品集「お題目をたくさん唱えて信心の輪を広げよう!」)より転載



感想:私はこの少女の体験談が、全68篇の中で特に印象に残りました。何気なく安寧に過ごせているのは御本仏様の御加護によるもの、との認識が非常に尊く感じました。たった2リットルの水を得るために9歳の女児が6時間も並ばねばならなかった苦労を想像すると、私も、地元の人の親切は仏天の加護によるものだったと思います。
御本尊様は有り難いなぁ、と素直に思える信心が大事だと思います。

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