!!!百万遍のお題目  私は四才で入信した時、ご住職様に勤行要典をいただいたのがうれしくて、毎日勤行の練習をしました。  私は仏様を知る前からカトリック幼ち園に通っていて、ずっと教会やマリア像がこわかったです。  そんな私にご住職様は、強い心で仏様に近づいていくとこわくなくなると教えてくださいました。  それから私は幼ち園から帰ると、こわくなくなるまで唱題をしました。長い時は三時間になってたり、合掌したままねむってしまうこともありました。  ある日仏様の弟子は弱虫ではいけないことを思い出して 「教会に行かないで南無妙法蓮華経してたいです」 と言うと司祭さんに反対対されました。でも園長先生がかばってくれて、毎週教会に行く時間は幼ち園に残って唱題ができることになりました。一人ぼっちがさびしくて最初はなみだが出ましたが、お題目を唱えてるうちにさびしくなくなりました。私は仏様に近づくと、一人でもさびしくなくなることを知りました。毎日勤行して毎週お寺で唱題してときどき登山させていただいて、卒園するころには登山も御講も一人で参加できる位、私は少し強くなりました。小学生になったら、たくさんの人に仏様を教えてあげようと思いました。  そんな時にあの大きな地しんが起きました。何度も大きくゆれる中、たんすの下じきになりかけた母にご本尊様をわたされて「走れ!」と言われて、私はお題目を唱えながら走りました。  外に出て母を心配しながら、謗法のせいだと思いました。朝ねぼうしたり、うそついたりごまかそうとしたり、今までの自分のした謗法がくやしくなりました。一人ぼっちになっても、今度は私がご本尊様をお守りしていこうと思いました。私は謗法のこわさを知って、絶対に仏様からはなれたりしないと思いました。  それからは仏様の言葉の意味を知りたくて、ご住職様にたくさん教えていただきました。私は長い時間かかってやっと仏様に会えたことと、今やらないでいつやるのかという意味を知りました。私は謗法がこわいので学校でのクリスマス会や、祭りの見学も自習をしました。その時校長先生か話を聞いてくれて、仏様の話をすることができました。友達からもどうして自習してたのか聞かれたので、折伏のチャンスだとうれしくなりました。  でもそのころから、一人の友達が私に意地悪をするようになりました。仏様をすぐには好きになれない人もいることを知って悲しかったでず。意地悪がこわくて何も言えない自分がくやしかったです。何も知らないまま仏様の悪口を言う友達の、頭が割れてしまったらどうしよう、それを止められない私はまた謗法だと思ってこわかったです。  どうすればいいのか判らなくて、お寺に電話しました。ご住職様の声を聞いたらなみだが出て、大きな声でいっぱい泣いてしまいました。 「今度聞かれたら仏様はえらい人なんだよと言うんだよ」 と教えてもらいました。大好きな絵本の[[長者窮子の譬え]]の長者様は本当は仏様で、誤解されてこわがられてもいやにならないで、ずっと待っていてくださいました。それなのに私は、仏様を悪く言ったり意地悪する人を、きらいになってしまいそうでした。今生きているうちに私か仏様を教えてあげなければ、もう知る機会はないかもしれません。仏様を悪く言ってしまう人は苦しんでいて、その姿も自分なのだと思うとこわがってはいけないと思いました。私はみな本物の仏様を知って、元気になって欲しいと思いました。  そして私はいやな事からにげないでがんばると、苦手な事が一つ減ることを知りました。  そうして過ごしているうちに、父がお寺に行く気になってくれました。その時ご住職様がたくさんお話をしてくれて、ご授戒を受けさせていただくことができました。私はずっと折伏して来た人が信心してくれると、これまでのいやな思いを忘れる位、すごくうれしいということを知りました。  気が付くと、いつの間にか私が唱えたお題目は、百万遍を過ぎていました。そして、仏様を知る前より強くなって、できることがたくさん増えました。これからまた百万遍唱えたら、その時は今よりもっと仏様に近づいて、謗法しようとする心に負けない位強くなって、いやな事が起きても折伏できる、優しい人になっていたいと思います。  今、生きているうちに仏様と出会えて、とてもうれしいです。ありがとうございます。 ---- 大白法H250801 H25少年部大会の体験発表より {{category 体験,ひ}} ---- 感想:ある方がこの発表を聞いて、この子は大菩薩の生まれ変わりではないか、敬意を表する、と言われていましたが、 私も当日、この体験発表を聞いていました。 キリスト教、ふんふん、色んなしがらみがあって大変なんだな、と聞いていましたが、後の方で、お父さんが信心していなかった、というくだりが出てきてものすごく驚きました。この子は本当に孤軍奮闘して信心をしていたんだな、と思うと、目頭が熱くなってしまうのを抑えられませんでした。