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『報恩抄送文』
(★1037㌻)後
№0254
報恩抄送文 建治二年七月二六日 五五歳
御状給はり候ひ畢んぬ。親疎と無く法門と申すは心に入れぬ人にはいはぬ事にて候ぞ、御心得候へ。御本尊図して進らせ候。此の法華経は仏の在世よりも仏の滅後、正法よりも像法、像法よりも末法の初めには次第に怨敵強くなるべき由をだにも御心へあるならば、日本国に是より外に法華経の行者なし。これを皆人存じ候ひぬべし。
平成新編御書
―1037㌻―
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