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『蒙古事』


(★1379㌻)前
 日本国の人々いよいよ法華経を謗じて万人無間地獄に堕つべし。かれだにもつよるならば国はほろぶとも謗法はうすくなりなん。譬へば灸治をしてやまいをいやし、針治にて人をなをすがごとし。当時はなげくとも後は悦びなり。日蓮は法華経の御使ひ、日本国の人々は大族王の一閻浮提の仏法を失ひしがごとし。蒙古国は雪山の下王のごとし。天の御使ひとして法華経の行者をあだむ人々を罰せらるゝか。又、現身に改悔ををこしてあるならば、阿闍世王の仏に帰して白癩をやめ、四十年の寿をのべ、無根の信と申す位にのぼりて現身に無生忍をえたりしがごとし。恐々謹言。
   八月六日                      日蓮花押    
 

平成新編御書 ―1379㌻―

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