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『伯耆公御房消息』


(★1589㌻)
 №0475
     伯耆公御房消息    弘安五年二月二五日  六一歳
 
  御布施御馬一疋鹿毛御見参に入らしめ候ひ了んぬ。
  兼ねて又此の経文は廿八字、法華経の七の巻薬王品の文にて候。然るに聖人の御乳母の、ひとゝせ御所労御大事にならせ給ひ候て、やがて死なせ給ひて候ひし時、此の経文をあそばし候て、浄水をもってまいらせさせ給ひて候ひしかば、時をかへずいきかへらせ給ひて候経文なり。なんでうの七郎次郎時光は身はちいさきものなれども、日蓮に御こゝろざしふかきものなり。
 

平成新編御書 ―1589㌻―

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