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『就註法華経口伝』
(★1762㌻)
第十 自作此経典の事
御義口伝に云はく、法華経を所作して読むと謗ずべしと云ふ経文なり云云。
第十一 為斯所軽言汝等皆是仏の事
御義口伝に云はく、法華経の行者を蔑み生き仏と云ふべしと云ふ経文なり。是は軽心を以て謗ずるなり。今日蓮等の類南無妙法蓮華経と唱へ奉る者を云ふべきなり。
第十二 悪鬼入其身の事
御義口伝に云はく、悪鬼とは法然・弘法等是なり。入其身とは国王大臣万民等の事なり。今日蓮等の類南無妙法蓮華経と唱へ奉る者を怨むべしと云ふ事なり。鬼とは命を奪ふ者にして奪功徳者と云ふなり。法華経は三世諸仏の命根なり。此の経は一切諸菩薩の功徳を納めたる御経なり。
第十三 但惜無上道の事
御義口伝に云はく、無上道とは南無妙法蓮華経是なり。今日蓮等の類南無妙法蓮華経を惜しむ事は命根よりも惜しき事なり。之に依って結ぶ処を仏自知我心と説かれたり。法華経の行者の心中をば教主釈尊御存知有るべきなり。仏とは釈尊、我心とは今日蓮等の類南無妙法蓮華経と唱へ奉る者なり。
安楽行品五箇の大事
第一 安楽行品の事
御義口伝に云はく、妙法蓮華経を安楽に行ぜん事、
平成新編御書 ―1762㌻―
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