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恐ろしい邪教の害毒
世の人が認めようと認めまいと、この世の中のあらゆる善の根源は南無妙法蓮華経にあるのです。この南無妙法蓮華経を御本尊として顕したのが御本仏・日蓮大聖人さまであり、顕されたのが大石寺の大御本尊様です。
この大御本尊様に連ならない宗教はすべて根本の善である大御本尊様を無視し背く罪により、罪障によって罰(ばち)しか出ないのです。これが邪教の害毒です。
また邪宗を信仰していなくても「日本は八百万の神を信ずる民族だ」とか「白黒はっきりさせないのが国民性だ」などと言って日蓮正宗の折伏の声に耳を貸さない人も邪宗同様、正法に背を向けるので罰を被るのです。
信仰の世界では浮気は許されないのです。何しろ信じて手を合わすというのは身と口と意を以て、つまり全霊を傾けることが「信ずる」ということなのですから。あれもいいらしいけどこれも良い、などということは許されないのです。正しいか正しくないかが最も問われなければならないのです。

しかし世の人は、神仏はいずれも好きなのを選んでどれでも尊いんだと思って手を合わせ、それで幸福になれると思っているから たちが悪いのです。これでは薬を飲んでいるつもりで毒を飲んでいるようなものです。
邪教の仏像や神像はもちろん、お札や掛け軸、御守り、十字架や数珠、御朱印など、自分が気にかけていなくとも、お宅にありませんか? それらは不幸を呼び込むことはあっても幸福になる材料にはなりません。
自身が謗法の状態にあると、いくら医者に病気を治して貰ってもムダです。次から次へと病だけでなく経済苦、対人関係等のあらゆる苦難が起こり苦しめ続けられることになります。
日蓮大聖人様は次のように仰っています。聞きましょう。
「譬(たと)へば人(ひと)ありて世(よ)にあらんがために国主(こくしゆ)につかへ奉る(たてまつ)程(ほど)に、させるあやまちはなけれども我が(わ)心(こころ)のたらぬ上(うえ)、身(み)にあやしきふるまひかさなるを、猶(なお)我(わ)が身(み)にも失(とが)ありともしらず、又(また)傍輩(ほうばい)も不思議(ふしぎ)ともをもはざるに、后(きさき)等(とう)の御事(おんこと)によりてあやまつ事(こと)はなけれども、自然(しぜん)にふるまひあしく、王(おう)なんどに不思議(ふしぎ)に見(み)へまいらせぬれば、謀反(むほん)の者(もの)よりも其の(そ)失(とが)重し(おもし)。此(こ)の身(み)とがにかゝりぬれば、父母(ふぼ)・兄弟(きようだい)・所(しよ)従(じゆう)なんども又(また)かるからざる失(とが)にをこなはるゝ事あり(ことあり)。謗法(ほうぼう)と申す(もう)罪(つみ)をば、我(われ)もしらず人(ひと)も失(とが)とも思はず。但(ただ)仏法(ぶつぽう)をならへば貴(とうと)しとのみ思ひて候(そうろう)程(ほど)に、此の(こ)人(ひと)も又(また)此の(こ)人(ひと)にしたがふ弟子(でし)檀那(だんな)等(ら)も無間地獄(むげんじごく)に堕(お)つる事あり(こと)」
(妙法(みようほう)比丘尼(びくに)御返事(ごへんじ)・一二五九)
この文の意味は、立身出世しようと思って王様に仕えていた男が、特段の過失がある訳じゃないのだけれども、面従腹背の体で王様にお仕えしようという心が足らず、不行き届きの件が重なって王様から不興を買っているのに気がつかず、周りの同僚も気がつかない。
そしてその男が王の后に馴れ馴れしく近づいたなら、さしたる罪状が無くても、決定的に王の機嫌を損ね、いつか王の怒りが爆発した時には、国家反逆者などよりも余程厳しく罰せられる。その時は男本人に限らず親兄弟、男の従者にまで処罰が及ぶのである。
なぜ王が怒っているのか、男も、男の同僚達も理解出来ていない。家来として本来忠誠を誓って精勤すべき王に対して、粗忽で無礼な言動を繰り返し、后に馴れ馴れしく振る舞う輩を、王は不愉快に思うのである。
これと同様に邪教に馴れて大聖人様の大御本尊様を信ぜず、逆に念仏や真言やその他にわか教祖の思い付きの他愛ない新興宗教の様なものを、御利益のある本物の宗教だと思って信仰している輩。更には仏法以外でも世間のイデオロギーや自分の狭く低い見識を根拠にして「仏放っとおけ、神構(かも)うな」「触らぬ神に祟りなし」などとうそぶき、日蓮正宗の布教の声に耳を貸さない人は、自分が地獄に堕ちるのは当然の事ながら、周りの人々をも巻き込んで無間地獄へ落ちるのである、という意味であります。
注目すべきは罰せられた男の巻き添えを食って厳罰に処せられた親族や従者等です。
王様とは大御本尊、男は邪宗の教祖、巻き添えを食ったのは邪宗を信じていた人々です。
なぜこんなに物事がうまくいかないのだろう、と悩み苦しむ人は、直ちに日蓮正宗の折伏の声に耳を傾けるべきであります。それだけが自身が救われる唯一の道なのですから。
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