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『南条殿御返事』
(★948㌻)後
№0233
南条殿御返事 建治二年一月一九日 五五歳
はるのはじめの御つかひ、自他申しこめまいらせ候。さては給はるところのすずの物の事、もちゐ七十まい、さけひとつゝ・いもいちだ・河のりひとかみぶくろ・だいこんふたつ・やまのいも七ほん等なり。ねんごろの御心ざしはしなじなのものにあらはれ候ひぬ。
法華経の第八の巻に云はく「所願虚しからず亦現世に於て其の福報を得ん」と。又云はく「当に現世に於て現の果報を得べし」等云云。天台大師云はく「天子の一言虚しからず」と。又云はく「法王虚しからず」等云云。
平成新編御書 ―948㌻―
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