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『蓮盛抄』


(★30㌻)前
 法華の座に挙ぐる菩薩の上首の中に常施の名之無し、見ずと申すも道理なり。何に況んや次下に「然るに諸の衆生出没有るを見て、法を説いて人を度す」云云。何ぞ不説の一句を留めて可説の妙理を失ふべき。汝が立義一々大僻見なり。執情を改めて法華に帰伏すべし。然らずんば豈無道心に非ずや。
 

平成新編御書 ―30㌻―

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