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『早勝問答』
(★497㌻)
問ふ、観経は法華已後の事。答ふ、一義に云はく、此の故に法華を謗ずるか。一義に云はく、已前ならば無間は治定なるか。一義に云はく、汝が謗法は無間をば治定して問ふか。
問ふ、観経と法華と同時なり。答ふ、一義に云はく、同時なる故に法華を謗ずるか。さては返って観経をも謗ずるなり。
問ふ、先師の謗法は一往なり。且くの字を置く故なり。答ふ、一義に云はく、且く謗ぜよとは自義か、経文か。一義に云はく、始終共に謗ぜば堕獄は治定なるか。
問ふ、「未顕真実」は往生に非ず、成仏の方なり。答ふ、一義に云はく、此の故に法華を謗ずるか。一義に云はく、余経は無得道と云ふ人は僻事か。
問ふ、法華本迹の阿弥陀をば如何。答ふ、一義に云はく、法華の弥陀は法華経を謗ぜんと誓ひ給ひしか。一義に云はく、法華の弥陀と三部経と同じきか、異なるか。異ならば無間治定なるか。
問ふ、「一称南無仏」と。何ぞ称名を無益と云はんや。答ふ、一義に云はく、此の故に法華を謗ずるか。一義に云はく、法華を信じて問ふか、信ぜずして問ふか。
問ふ、法華に「諸の如来に於て」「諸仏を恭敬す」と。何ぞ弥陀を捨つるや。答ふ、一義に云はく、此の故に法華を謗ずるか 大旨上の如し。
問ふ、「余の深法の中に於て、示教利喜す」と。何ぞ余経を謗ずるや。答ふ、一義に云はく、此の故に法華を謗ずるや。一義に云はく、汝が誹謗は治定して問ふか。又自義か経文か 大旨上の如し。
問ふ、普門品に観世音の称名功徳を挙ぐと見えたり、何ぞ余の仏・菩薩を捨てんや。答ふ、一義に云はく、此の故に法華を謗ずるか。一義に云はく、此の観音は法華を謗ずるか。一義に云はく、
平成新編御書 ―497㌻―
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