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『八宗違目抄』
(★520㌻)
小乗・四阿含経
三蔵教 心生の六界 心具の六界を明かさず。
大 乗
通 教 心生の六界 亦心具を明かさず。
別 教 心生の十界 心具の十界を明かさず。
思議の十界
爾前・華厳等の円
円 教 不思議の十界互具。
法華の円
止の五に云はく「華厳に云はく、心は工みなる画師の種々の五陰を造るが如く、一切世間の中に心より造らざること莫しと。種々の五陰とは前の十法界の五陰の如きなり」と。又云はく「又十種の五陰、一々に各十法を具す。謂はく、如是相・性・体・力・作・因・縁・果・報・本末究竟等なり」文。又云はく「夫一心に十法界を具す。一法界に又十法界を具すれば百法界なり。一界に三十種の世間を具すれば、百法界には即ち三千種の世間を具す。此の三千、一念の心に在り」文。弘の五に云はく「故に大師、覚意三昧・観心食法及び誦経法・小止観等の諸の心観の文に、但自他等の観を以て三仮を推せり、並びに未だ一念三千具足を云はず。乃至観心論の中に、亦只三十六の問ひを以て四心を責むれども、亦一念三千に渉らず。唯四念処の中に、略して観心の十界を云ふのみ。故に止観に正しく観法を明かすに至って、並びに三千を以て指南と為せり。乃ち是終窮究竟の極説なり。故に序の中に、説己心中所行法門と云ふ。良に以有るなり。請ふ、尋ね読まん者心に異縁無かれ」と。止の五に云はく「此の十重の観法は横竪に収束し微妙精巧なり。初は則ち境の真偽を簡び、中は則ち正助相添ひ、後は則ち安忍無著なり。意円かに法巧みに該括周備して初心に規矩たり。将に行者を送して彼の薩雲に到らしむ 初住なり。
平成新編御書 ―520㌻―
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