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『真言諸宗違目』


(★600㌻)
 日本の法然之を誤り、天台真言等を以て雑行に入れ、末代不相応の思ひを為し国中を誑惑して長夜に迷はしむ。之を明らめし導師は但日蓮一人なるのみ。
  涅槃経に云はく「若し善比丘あって法を壊る者を見て、置いて呵責し駈遣し挙処せずんば、当に知るべし、是の人は仏法の中の怨なり」等云云。
  灌頂章安大師云はく「仏法を壊乱するは仏法の中の怨なり。慈無くして詐り親しむは即ち是彼が怨なり。彼が為に悪を除くは即ち是彼が親なり」等云云。法然が捨閉閣抛、禅家等が教外別伝、若し仏意に叶はずんば日蓮は日本国の人の為には賢父なり、聖親なり、導師なり。之を言はざれば一切衆生の為に「慈無くして詐り親しむは即ち是彼が怨なり」の重禍脱れ難し。日蓮既に日本国の王臣等の為には「彼が為に悪を除くは即ち是彼が親なり」に当たれり。此の国すでに三逆罪を犯す。天豈之を罰せざらんや。涅槃経に云はく「爾の時に世尊、地の少土を取って之を爪の上に置き迦葉に告げて言はく、是の土多きや、十方世界の地土多きや。迦葉菩薩仏に白して言さく、世尊爪の上の土は十方所有の土の比ならず○四重禁を犯し五逆罪を作って○一闡提と作って諸の善根を断じ是の経を信ぜざるものは十方界所有の地土の如く○五逆を作らず○一闡提と作らず。善根を断ぜず。是くの如き等の涅槃経典を信ずるは爪の上の土の如し」等云云。経文の如くんば、当世日本国は十方の地土の如く、日蓮は爪の上の土の如し。
  法華経に云はく「諸の無智の人有って悪口罵詈等す」云云。法滅尽経に云はく「吾般泥・の後、五逆濁世に魔道興盛なり。魔、沙門と作って吾が道を壊乱し○悪人転た多くして海中の沙の如く、劫尽きんと欲せん時日月転た短く、善者甚だ少なく若しは一若しは二人」等云云。又云はく「衆魔の比丘命終の後、精神当に無択地獄に堕すべし」等云云。今道隆が一党・良観が一党・聖一が一党・日本国の一切四衆等は是の経文に当たるなり。法華経に云はく「仮使劫焼に乾れたる草を担ひ負ひて中に入れて焼けざらんも、亦未だ難しと為ず。
 

平成新編御書 ―600㌻―

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