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『真言諸宗違目』
(★602㌻)
念仏宗・律宗等の棟梁の心中に付け入りて、次第に国主国中に遷り入りて賢人を失ふ。是くの如き大悪は梵釈も猶防ぎ難きか。何に況んや日本守護の少神をや。但地涌千界の大菩薩・釈迦・多宝・諸仏の御加護に非ざれば叶ひ難きか。日月は四天の明鏡なり。諸天定めて日蓮を知りたまふか。日月は十方世界の明鏡なり。諸仏定めて日蓮を知りたまふか。一分も之を疑ふべからず。但し先業未だ尽きざるなり。日蓮流罪に当たれば教主釈尊衣を以て之を覆ひたまはんか。去年九月十二日の夜中に虎口を脱れたるか。必ず心の固きに仮りて神の守り即ち強し」等とは是なり。
汝等努々疑うこと勿れ、決定して疑ひ有るべからざる者なり。恐々謹言。 五月五日 日蓮花押
此の書を以て諸人に触れ示して恨みを残すこと勿れ。
土木殿
空に読み覚へよ。老人等は具に聞き奉れ。早々に御免を蒙らざる事は之を歎くべからず。定めて天之を抑ふるか。藤河入道を以て之を知れ。去年流罪有らば今年横死に値ふべからざるか。彼を以て之を惟ふなり。日蓮が御免を蒙らんと欲する事を色に出だす弟子は不孝の者なり。敢へて後生を扶くべからず。各々此の旨を知れ。
平成新編御書 ―602㌻―
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