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『本門戒体抄』


(★1437㌻)後
 №0396
     本門戒体抄    弘安二年  五八歳
 
  大乗戒並びに小乗戒の事。
  凡そ二百五十戒を受くれば大僧の名を得るなり。受戒は辺国は五人、中国は十人なり。十人とは三師七証なり。三師とは和尚と阿闍梨と教授となり。十人共に五徳を具す。二百五十戒を別解脱戒と云ひ、亦は具足戒とも云ふなり。小乗の五戒を受くるを優婆塞・優婆夷と云ふなり。八斎戒も亦是くの如し。五戒を受くるに必ず二師有り。二師とは和尚と阿闍梨となり。八斎戒も亦是くの如し。小乗戒は経巻有りと雖も師資相承無き者には戒を授けざるなり。
 

平成新編御書 ―1437㌻―

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