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『三種教相』
(★1603㌻)
方等の円 仏慧
般若の円 仏慧
仏慧
法華の円 開会
玄の二に云はく「此の妙彼の妙、妙義殊なること無し」文。
玄の十に云はく「初後の仏慧、円頓の義斉し」文。
文の句の五に云はく「今の如きは始めの如し。始めの如きは今の如し。二無く異無し」文。
弘の五に云はく「惑者は未だ見ず、尚華厳を指す。唯華厳円頓の名を知って、而も彼の部の兼帯の説に昧し。全く法華絶待の意を失ひ、妙教独顕の能を貶挫す。迹本二文を験して五時の説を検するに円極謬らず、何ぞ疑ひを致すことを須ひん」文。
爾前の円は
一
法華の円に同じ
爾前の円は
爾前の円 二
別教に摂す
爾前の円は
法華の円 三
法華の相待妙に同じ
爾前迹門の円は
四
本門の円頓に対せば別教なり
平成新編御書 ―1603㌻―
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