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『釈迦一代五時継図』
(★1660㌻)
羅漢の像を作し、空処に住して方等大乗経典を誹謗す。諸の凡夫人見已はって皆真の阿羅漢なり是大菩薩摩訶薩なりと謂へり」と。
一 善導和尚自害の事
類聚伝に云はく「導、此の身諸苦に逼迫せられて情偽反易し、暫くも休息すること無し。乃ち所居の寺の前の柳樹に登りて、西に向って願って云はく、仏の威神驟以て我を摂し、観音勢至も亦来たって我を助けたまへ。此の心をして正念を失はざらしめ驚怖を起こさず。弥陀の法の中に於て以て退堕を生ぜざらんと。願し畢って其の樹の上に極まり身を投じて自ら絶えぬ」と。
一 仏自害断食身根不具を禁ずる事
涅槃の七に云はく「若し説ひて言ふこと有らん。常に一の脚を翹げて寂黙として言はず。淵に投じ火に赴き、自ら高巖より墜ち嶮難を避けず、毒を服し食を断じ、灰土の上に臥して自ら手足を縛し、衆生を殺害して方道呪術す。旃陀羅子・無根・二根・及び不定根・身根不具ならん。是くの如き等の事、如来悉く出家して道を為すことを聴したまふといはゞ、是を魔説と名づく」云云。涅槃経の六に云はく「大乗を学する者は肉眼有りと雖も名づけて仏眼と為す。耳鼻五根も例して亦是くの如し」云云。像法決疑経に云はく「諸の悪比丘、我が意を解せず、己が所見を執して十二部経を宣説し、文に随って義を取り、決定の説と作さん。当に知るべし、此の人は三世の諸仏の怨なり。速やかに我が法を滅せん」云云。涅槃経の十四に云はく「如来世尊は大方便有り。無常を常と説き、常を無常と説き、楽を説いて苦と為し、苦を説いて楽と為し、不浄を浄と説き、浄を不浄と説き、我を無我と説き、無我を我と説き、非衆生に於て説いて衆生と為し、実の衆生に於て非衆生と説き、非物を物と説き、物を非物と説き、非実を実と説き、実を非実と説き、非境を境と説き、境を非境と説き、非生を生と説き、
平成新編御書 ―1660㌻―
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