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『釈迦一代五時継図』
(★1664㌻)
一 真言師謗法罪を作る事
秘蔵宝鑰の上に云はく、十住心とは
一に異生羝羊心 凡夫悪人 二に愚童持斎心 凡夫善人
三に嬰童無畏心 外道 四に唯蘊無我心 声聞
五に抜業因種心 縁覚 六に他縁大乗心 法相宗
七に覚心不生心 三論宗 八に如実一道心 法華宗
九に極無自性心 華厳宗 十に秘密荘厳心 真言宗
又云はく「他縁以後は大乗の心なり。大乗において前の二は菩薩乗、後の二は仏乗なり。此くの如きの乗々は自乗には仏の名を得れども後に望むれば戯論と作る」云云。又云はく「人を謗じ法を謗ずれば定めて阿鼻獄に堕ちて更に出づる期無し。世人斯の義を知らずして、舌に任せて輙く談じて深害を顧みず。寧ろ日夜に十悪五逆を作るべくとも、一言一語も人法を謗ずべからず」云云。大日経に云はく「仏不思議の真言相道の法を説くに、一切の声聞縁覚を共にせず。亦普く一切衆生の為にするに非ず」と。法華経の二に云はく「汝等若し能く是の語を信受せば、一切皆当に仏道を成ずることを得べし。是の乗は微妙にして清浄第一なり」云云。又云はく「此の法華経は是諸の如来の第一の説、諸説の中に於て最も甚深なり」と。又云はく「此の法華経は諸仏如来の秘密の蔵、諸経の中に於て最も其の上に在り」と。六波羅密経に五蔵五味を説く。
私に云はく、此の経は天台御入滅已後百余年に天竺より漢土に来たれり。爾れば見ざる経の醍醐を盗むと書くは謬失なり。弘法の二経論の下に云はく「喩して曰く、今斯の経文に依らば、仏五味を以て五蔵に配当し、総持を醍醐と称し、四味を四蔵に譬へたまへり。振旦の人師等諍って醍醐を盗みて各自宗に名づく。
平成新編御書 ―1664㌻―
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