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『法華本門宗血脈相承事』
(★1684㌻)後
№S4
具騰本種正法実義本迹勝劣正伝(百六箇抄) 弘安三年一月一一日
五九歳
本因妙の教主本門の大師日蓮謹んで之を結要す。
万年救護写瓶の弟子日興之を授与す云云。脱種合して一百六箇之在り。
霊山浄土多宝塔中久遠実成無上覚王の直授相承、本迹勝劣口決相伝の譜、久遠名字已来本因本果の主、本地自受用報身の垂迹上行菩薩の再誕、本門の大師日蓮詮要す。
本迹 本迹
一、理の一念三千・一心三観の本迹 三世の諸仏出世成道の脱益寿量の義理の三千、釈迦諸仏が仏心の妙法蓮華経の理観の一心に蘊在せる理なり。
本迹 経の本迹は常の如し
二、大通今日法華の本迹 久遠名字本因妙を本として中間・今日下種する故に、久成を本と為し、中間・今日の本迹を倶に迹と為す者なり。
三、応仏一代の本迹 久遠下種・霊山得脱・妙法値遇の衆生を利せんが為に、無作三身寂光浄土より三眼三智をもって九界を知見して迹を垂れ、権を施し、後に妙経を説く故に、今日の本迹共に迹と之を得る者なり。
四、迹門を理円一致と為すの本迹 松柏風波万声一如、諸法実相の理の上の観心は、応仏の域を引かへたる故に、本迹とは別くれども、
平成新編御書 ―1684㌻―
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