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『法華本門宗血脈相承事』


(★1688㌻)
 十二、脱益の今此三界の教主の本迹 天上天下唯我独尊、釈迦牟尼如来は迹身門なり、密表寿量品の「今此三界」は即ち本身門なり。
 十三、脱益の像法時尅弘経の本迹 天台の本迹は倶に日蓮が迹門なり。時尅亦天地の不同之在り。
 十四、脱益の迹門の修行の本迹 正法一千年の修行の徳より、像法一日の修行の徳は勝れたるなるべし。
 十五、脱益の迹門の自解仏乗の修行の本迹 熟益は迹、脱益は本なり。之に就いて之を思惟すべし。
 十六、脱の五大尊の本迹 他受用応仏は本、普賢・文殊・弥勒・薬王は迹なり。
 十七、脱の真俗二諦の本迹 天台大師弘通の本迹は前の十四品を迹門に約し、後の十四品を本門に約す云云。「是法住法位、世間相常住」文。
 十八、前十四品は悉く流通分の本迹 如来の内証は序品より滅後正像末の為なり。薬王菩薩は像法の主天台是なり。密表の法師品に云はく「今此三界」と。
 十九、脱益の理観一致の本迹 「本迹殊なりと雖も不思議一」と云ふは、今日乃至中間の本迹は本迹と分別すれども、本因妙を下種として説く所の本迹なれば、迹の本は本に非ず云云。
 二十、脱益の戒体の本迹 爾前・迹門、熟益の戒体を迹とし、脱益の戒体を本とするなり。迹門の戒は爾前・大小の戒に勝れ、本門の戒は爾前・迹門の戒に勝るゝなり。
 二十一、脱の迹化七面の本迹 像法には理観を本と用ゆるなり。故に天台は迹を本とし、本を迹と行ずるなり。
 

平成新編御書 ―1688㌻―

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