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『法華本門宗血脈相承事』


(★1689㌻)
 二十二、脱の迹化の本尊の本迹 一部を本尊と定むるに前の十四品は迹、後の十四品は本なり云云。是は一部八巻なり云云。
 二十三、脱益守護神の本迹 守護する所の法華は本、守番し奉る処の明神等は迹なり。本因妙の影を万水に浮かべたる事治定なり云云。
 二十四、脱益山王の本迹 久遠・中間に受くる処の法華は本、夫より守り来たる所は垂迹なり。下種は本因妙なり云云。
 二十五、脱迹の十羅刹女の本迹 久遠・中間・今日の理事は本、中間・大通・今日出世して冥守する処は垂迹なり。下種は前の如し云云。
 二十六、脱迹付嘱の本迹 脱益の迹化付嘱は中間・大通を本とし、今日初住の終はりを迹とするなり。受くる正法は本、持つ方は迹なり。
 二十七、脱迹の開会の本迹 大通の初めを開と云ひ、今日初住の終はりを会と云ふなり。本は大通、迹は初住なり。初めて顕はるゝを開と云ひ、終はりを合するを会と云ふなり云云。案位も理の上の案位なり。
 二十八、脱益成仏の本迹 寿量品は本、応仏は迹なり。無作三身が寂光土に住し、三眼・三智を以て九界を知見す云云。
 
 

平成新編御書 ―1689㌻―

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