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『就註法華経口伝』


(★1761㌻)
 今日蓮等の類南無妙法蓮華経と唱へ奉る者は心実なるべし云云。
    第四 敬順仏意の事
  御義口伝に云はく、法華経に順ずるは敬順仏意なり。意とは南無妙法蓮華経是なり。今日蓮等の類南無妙法蓮華経と唱へ奉るは敬順仏意の意なり。
    第五 作師子吼の事
  御義口伝に云はく、師子吼とは仏の説法なり。説法とは法華、別しては南無妙法蓮華経なり。師とは師匠授くる処の妙法、子とは弟子受くる処の妙法、吼とは師弟共に唱ふる所の音声なり。作とはをこすと読むなり、末法にして南無妙法蓮華経を作すなり。
    第六 如法修行の事
  御義口伝に云はく、如法修行の人とは天台・妙楽・伝教等なり。今日蓮等の類南無妙法蓮華経と唱へ奉るは如法修行なり。
    第七 有諸無智人の事
  御義口伝に云はく、一文不通の大俗なり。悪口罵詈等分明なり。日本国の俗を諸と云ふなり。
    第八 悪世中比丘の事
  御義口伝に云はく、悪世中比丘の悪世とは末法なり、比丘とは謗法たる弘法等是なり。法華の正智を捨て権教の邪智を本とせり。今日蓮等の類南無妙法蓮華経と唱へ奉る者は正智の中の大正智なり。
    第九 或有阿練若の事
  御義口伝に云はく、第三の比丘なり、良観等なり、如六通羅漢の人と思ふなり。
 

平成新編御書 ―1761㌻―

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