残暑厳しい八月となりました。

残暑厳しい八月となりました。

これからお墓参りや塔婆供養、菩提寺参詣がなされると思いますが、こうした機会を捉えて、宗教には正邪があるんだ、ということを世間の未入信の人へ訴えていきましょう。
そもそもお盆のおこりはお釈迦様の高弟の目連尊者が死後餓鬼道に苦しむ母親を救う故事に依ります。
神通力・常人では見えないような物をも見通せる能力を身につけた目連さんは、自分の母親が死後、どこに居るのだろうかと探しました。
すると、生前の物惜しみの罪によって母親は餓鬼道に落ちて飢えに苦しんでいました。
目連さんが早速神通力で御飯を送ると、母親は喜んでそれを食べようとしますが、
口にした瞬間に御飯が火となって母親を苦しめます。
慌てて今度は水を送ってやると、今度は水が油となって更に母親を苦しめます。
自分の神通力では餓鬼道に落ちた母親を救うことが出来ないと知った目連さんは、
お師匠様である仏様に教えを請います。
すると仏様は、雨季が終わって修行僧が集まるその時に、ご馳走をなさい、
そうすればお母さんはしばらくの間だけ餓鬼道の苦しみを逃れることが出来るでしょう
と答えたとのことです。
故人に冥福をもたらす為に、仏法(を守り伝える御僧侶)に供養をなさい、というのがその主旨とも取れますが、
しかし日蓮大聖人様は、
母親の苦を救ったといっても一時の間であり、根本的な救済にはならない。本当に母親を救いきるには、
目連さん自身が法華経を体得して多摩羅跋栴檀香仏という仏様に成って、つまり成仏した時に初めて母親も一緒に成仏出来、救われるのである。
何故ならば、目連さんという身は母親から生まれたものであり、言わば一身同体である。
目連さんが成仏するのに母親が成仏しないわけはない。だから法華経・即ち御本尊様を信じなければ御先祖の供養は叶わない――旨教えて下さっています。

注目しなくてはいけないのは、法華経以外の教えで御先祖を供養しても、御先祖は苦しむばかりで決して救われない、という点です。
御本仏・日蓮大聖人様が私たちに残された御本尊様を信じて御先祖の菩提を祈る時、まず私たちが功徳を成じ、それにひかれて初めて御先祖様は死後の苦しみから逃れられることが出来るのです。

ですから、邪宗のお寺に参詣してはいけません。邪宗の夏祭りに行ってもいけません。
故人の冥福を思うなら、絶対に日蓮正宗の寺院へ参詣し、御授戒を受けてあなた自身が信心をし、幸せを勝ち取る身とならなければいけません。

そういうことを訴えていかねばなりません。またそれがお盆のあるべき姿であろうと思います。

日有上人は化儀抄に
「観音妙音等の諸仏諸菩薩を本尊と為すべからず、只十界所図の日蓮聖人の遊ばされたる所の本尊を用うべきなり、是れ則ち法華経なり」七〇条
と明確に法華経とは御本尊のことであると仰っています。

故人を救うのはこの御本尊に対する信心しか有り得ないのです。

さぁ信心を勧めましょう。

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