信心とは

御宮殿正面 未分類

止観の四に云はく『仏法は海の如し、唯信のみ能く入る』
信心において最も大切なことは「信ずる心」というくらいですから信が大事であることは言うまでもありません。
しかし、その信心はどこに向かっているものなのか、ということが非常に重要であり、信心をする者は常にそのことを確認しておかねばなりません。
たとえばこんな経験があります。
富士から東京に行くのに、この電車に乗っていれば間違いがない、と思って寝ていたら、沼津駅で車両の前半分は御殿場線になるので沼津以降東海道線に行く者は後ろの車両に乗り換えろ、というアナウンスを聞いて慌てて車両を乗り換えた、という事があります。
信心も同じで、絶対だと思っていても、盲信ではダメなのです。

先日はテレビで日蓮宗の坊さんですか、お盆の意義についてナスやキュウリで馬を作るだの、迎え火を焚くだの得々として話していました。
それらは、仏典に基づく内容なんでしょうかね?単なる俗習に過ぎないでしょう。
仏法を行ずる者は、教えの内容を伝え弘めるべきであって、本来の教えでない些末なものは論ずるべきでありません。ナスもキュウリも迎え火も、仏典に説かれていることがらではない。
万一あったとしても仏法の要諦ではありません。
そういうものを得々と訳知り顔に話し、それがさも仏法であるかのごとく人々に思わせるのは仏法を破壊する者のすることです。
日蓮宗の坊さんに限りません、
創価学会も近年自らが拵えた「創価学会仏」なる内容を、さも当然の如く自らの根本精神を謳うべき会則・会憲の冒頭に載せています。(しかも大御本尊を取り外して、ね)
また 顕正会も本宗が否定し、使用を禁じた「国立戒壇」に固執し道を踏み外しています、これらは共に同轍です。

では本当の教えとは何か、それは法華経です。
法華経の修行に徹しきった日蓮大聖人こそ末法出現の下種の御本仏であり、
日蓮大聖人の教えこそが末法においては「法華経」なのです。その信心とは具体的には、
①大石寺に厳護されている本門戒壇の大御本尊様への信心修行です。また 
②大御本尊様を護持なさる猊下様の仰せに従う信心です。
ここに照準を定めて常に信心をすること、これが大聖人の仏法(=唯一無二の仏法)を行ずる正しい姿なのです。
日蓮大聖人の仰せ、歴代上人の仰せこそ仏典となるのです。

さて9世日有上人は化儀抄に、
手続の師匠の所は三世の諸仏、高祖已来、代々上人のもぬけられたる故に、師匠の所を能く能く取り定めて信を取るベし、又我が弟子も此の如く我に信を取るベし、此の時は、何れも妙法蓮華経の色心にして全く一仏なり、是れを即身成仏と云うなり云云(4条)
と日蓮大聖人の仏法の信心の正しい在り方を示して下さっています。
「もぬけられたる」とは蝉の脱皮の様をイメージして下さい。蝉の命は幼虫の抜け殻にありますか?成虫にありますか?
当然、成虫の方に決まっています。

過去の猊下の発言、或いは大聖人の御書を都合の良い部分だけ切り取って、今の猊下は間違っている、などという輩は、脱皮して動かぬ抜け殻を蝉だと言っているに等しいのです。
日蓮大聖人のお心は、当代猊下のところに「もぬけられている」のですから、当代猊下を日蓮大聖人の如く仰がねば、即身成仏の大功徳に与ることはない、という意味です。

では日蓮正宗においてお盆は仏典に叶った行事でしょうか。
それは 大聖人様は「盂蘭盆御書」という御書を残されていますから当然「お盆」は大聖人の仏法の行事です。


お盆の話は毎年聞いていて大体内容はお分かりでしょうから今日は目連尊者が母の苦を救ったという話の詳細は割愛しますが、
しかし世間で行われているお盆とは大分趣が違います。
お盆の由来である目連尊者の故事では、 目連尊者がお釈迦様に言われてお坊さんに御馳走したら餓鬼界のお母さんを救った、というのは、 「仏法に供養したら御先祖が救われる」という道理です。
それがいつの間にか世間では、御先祖の霊をもてなし、供養するというスタンスに取って代わられているのです。

御先祖は子孫による正法の信行を以て冥福に与る存在であって、
亡者に備えられた御飯や果物を食べるわけではないのです。
「香食」という語は本宗で言うかどうか知りませんが、既に肉体のない存在はお供え物を食べれませんからね。

ではお盆の本義はどこにあるか、といえばそれはまず仏法(日蓮正宗)の信心を各人が振るい、追善供養の志を尽くすことです。
塔婆を建立する、寺院に参詣し焼香する、それから墓参りをする、ということです。
最も意義に合致するのは布教でしょう。仏法が振るうのは一人でも多くの人が信心をすると言うことですから。

日蓮大聖人は盂蘭盆御書に
悪の中の大悪は我が身に其の苦をうくるのみならず、子と孫と末七代までもかゝり候ひけるなり。善の中の大善も又々かくのごとし。(盂蘭盆御書・1377)
と仰せです。

邪宗謗法に染まるのは自分が地獄に行くだけでなく、周りも巻き込んで地獄行きなのです。

よかれと思って盆提灯の仏壇に手を合わせているそこの方、
創価学会や身延日蓮宗、その他有象無象の邪宗教から一刻も早く抜け出し、正しい唯一無二の仏法である日蓮正宗へ入信すべきであります。

コメント

タイトルとURLをコピーしました