お手本

H190108
息子が母親に激しく叱られていた。
訳を聞くと、先日書き初めをした際、名前を書き忘れていたので、
今日、仕上げに名前を書き入れようとしたところ、
学校から配られた書き初め用のお手本を紛失してしまった、とのことでした。
母親がひどく怒っていたのは
字をうまく書こうとしている者が、手本をしまい忘れて紛失するか!
それは手本をいつも見て上手になろうという意識が希薄だからそのようなことになるんだ!
という書道に対する意識の低さをなじっていたようである。
これを聞いて私は思いました。

書道とは信仰である、とすると、
お手本を書いた書家は御本仏
お手本は御本尊
お手本で字を学ぼうとする息子は信者
お手本を無くした(粗末に考えた)事をなじる母親は先輩信者

である。

字がうまくなろうとするは、この御本尊によって成仏をしようと期する信者である。
字がうまくなろうとする者は常に手本を見るのである。
よって片時たりともこれを蔑ろにはしないのである。してはいけないのである。

このお手本は間違っているから、と大人が書き換えて違う文字の手本を書いたなら、
如何に上手に書こうとも、それは学校の課題の書き初めとは言わないのである。

それにしても池田の字は斜めにつり上がった変な字でしたね。下手と言うより、これがうまいんだ、これでいいんだ、という驕りが見えて、評価対象外でしたね。

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