お彼岸のお話。(平成26年秋)

皆さんこんにちは。本日は秋季彼岸会を勤修致しました所、お忙しい中を御参詣頂き誠にありがとうございます。
 ユダヤ教の神様は正確な名前が分かっていません。yhwhという綴りしか伝わっておらず一体これをどう発音していたのか忘れ去られてしまった、というのです。全くどうして信仰の対象に対してこのような不手際が起こったのだろうかと、その信心を疑うのでありますが、
 しかし私達もこれを笑っている場合ではありません。
 現に創価学会は日蓮大聖人の仏法の根本である本門戒壇の大御本尊様を忘れ去ろうとしています。
 私達はたまたま伝統の正しく受け継ぐ大聖人の仏法の本流たる御法主上人の指導を仰ぐ立場に身を処し得たからこそ正しい信心を正しい御本尊に向かって行う事が出来るのですが、一つ間違えば正しい信心が出来ていたかどうかわかりません。
 創価学会員が形式上、信仰の対象としているのは自宅に配られた偽本尊であって、いまや奉安堂に安置される大御本尊の存在を知らない末端会員が多数を占めるようになっているのです。
 私達は彼らを反面教師と捉えて、日蓮大聖人の仏法の根幹は本門戒壇の大御本尊にあることを寸時も忘れてはいけません。
釈尊の教えの精髄・エッセンスが法華経にあることは当然でありますが、なぜ法華経がそんなに尊いのかといえば、そこに一念三千という成仏の肝心要の法理が説かれているからなのです。三世十方のありとあらゆる諸仏はこの一念三千の法理を悟って仏となる事が出来たのであります。そう考えますと、この一念三千の法理は釈尊一仏の所有物にあらず、全ての仏の共有する至極の法理・成仏の為に欠くべからざる要素ということになります。
 そうである所、日蓮大聖人は如説修行、法華経に書かれてあるとおり、「法華経が一番勝れているのだ」ということを命がけで説いた結果、同じく法華経に、
「釈尊滅後の末法に法華経を弘める者は三類の強敵をはじめ様々な迫害にあう」
と書かれてあるとおり二度の島流しをはじめ、様々な迫害を被られました。
 大聖人はこの法華経を身で読んだ結果、「ああ法華経とはこういう事なんだ」というものを悟られたのであります。
 こう言ってしまうと大聖人の独り合点の様に聞こえてしまいますが、これは誰でも悟れる境地では決してありません。
 まず三度に及ぶとも言われる一切経通覧、諸宗兼学の上での立教開宗、そしてその結果として様々な迫害を受けきられたのであります。その最たる者は竜の口の法難による発迹顕本であって、大聖人はこの時、下種仏法の法主・即ち御本仏のとしての本地を現されたのです。
 もはや大聖人の御化導はどこをとっても法華経の実践にあらざるはなし、という境界に到られたのです。
このことは三沢抄の、
「さどの国へながされ候ひし已前の法門は、たゞ仏の爾前の経とをぼしめせ」
一二〇四
また『経王殿御返事』の、
日蓮がたましひは南無妙法蓮華経にすぎたるはなし。 六八五
との仰せからも拝察出来ます。
 この境地に立たれた上から、南無妙法蓮華経の唱題と方便品寿量品の読経を修行として示され、その法華経の意を御本尊として書き顕されたのが、今私達が拝している曼荼羅御本尊なのです。中でも弘安二年十月十二日御図顕の本門戒壇の大御本尊こそが大聖人出世の本懐であり、『経王殿御返事』に、
日蓮がたましひをすみにそめながしてかきて候ぞ、信じさせ給へ。仏の御意は法華経なり。六八五
と仰せの如く、大聖人の御法魂そのものなのです。
 この本門戒壇の大御本尊を譲られた方こそが大聖人の法脈を正しく受け継ぐお方であり、大聖人が二祖日興上人に法を譲られるに当たり懇切丁寧に、
背く在家出家共の輩は非法の衆たるべきなり 一六七五
と日興上人に信伏随従するよう御遺言なされている通り、
私達の信心は常にそこを焦点として行かなければいけません。ここを曖昧にし、いい加減にしてしまうと道を踏み外してしまうのであります。
 現代に生きる私達の成仏も、また故人の成仏も、偏に御歴代法主上人の伝法と、大御本尊の御利益あったればこそである、ということを常に感謝して、日々の勤行唱題・折伏に励む事が肝要であります。
 その結果として存外に大きな功徳を成じて故人への追善も果たせるのであります。

 暑さ寒さも彼岸までと申しますが、今年は寒くなるのが早いような気がします。昼と夜の寒暖の差が激しいこの時期、皆様方におかれては是非体調に気をつけられまして、
彼岸会を契機としまして御信心・折伏に一層の御精進を御願い致しまして、本日のお話とさせて頂きます。

ご静聴ありがとうございました。

という話を平成26年にしたけど、その直後、12月に学会は堂々と大御本尊の破棄を言ってのけ、まがう事なき真っ黒の謗法になったんでしたね。
思えば、今のコロナや何やらは、定めしこれの総罰じゃないですかね。

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