御会式(おえしき)
日蓮大聖人の命日は弘安五年十月十三日である。しかし我々は日蓮大聖人を末法に出現された仏様と理解している。日蓮大聖人は久遠元初という遙か大昔から人々を救おうとされている仏様であって本来は過去現在未来の三世において常住、常に存在するお方である。しかし常に我々のそばに居られると、我々は甘えてしまって命がけの信心に徹しきれない。故に今僧侶として亡くなられるというのは本来は永遠常住の立場なのだけれども敢えて入滅の姿を現されたのだ、不滅の滅を現ぜられた、として十月十三日をお祝いするのである。各末寺ではこの意義を以て布教区単位で十月中に近隣の住職方を招きあって読経し、上代の御法主上人の国家諫暁の申状を読む。その法会を御会式(おえしき)という。ただし、総本山では「御大会式(ごたいえしき)」と称し全国の代表信徒を招いて盛大に奉修される。しかし開催は、入滅されたとされる十月十三日は太陰暦であり、これを現行の太陽暦に換算した十一月二十日に奉修している。
最終更新時間:2013年05月15日 22時17分48秒