宗教の正邪を教え、自らが救われたように他人も……
諦めず、真剣に祈り、行動
正伝支部 Y端H人さん
香川地方部第九回総会、まことにおめでとうございます。
僕は平成十三年十月一日、心から信じた人と入籍し将来に夢を抱き、毎日心を弾ませ、仕事にがんばっていました。
結婚当初は、いろいろな問題や悩みがあっても、夫婦一緒に心を合わせていればがんばって乗り越えていけると、そう信じていました。
一年、二年と円満に過ごしているかのように思えたのですが、結婚から五年目、希望に胸を膨らませてマンションを購入した頃から、地獄のような生活が始まりました。
妻は家事を放棄し、夜になると家を空けることが多くなり、次第に会話がなくなっていきました。僕が我慢してがんばっていれば、いつかは解り合えると思い、苦しい気持ちを押し殺し、毎日作り笑顔でがんばっていました。
それでもすれ違うばかりで、妻の絶えることのない裏切りの連続、とどめを刺すかのように内緒で多額の借金までしていることが発覚し、僕は
「もうダメだ、本気で死にたい」
と思い詰めていました。
何度話し合いを試みても夫婦として修復の兆しもありません。苦しみを一瞬でも忘れようと仕事に没頭しても、帰宅すると現実を突き付けられます。どうにもしようのない苦しみが長い間続きました。悩んでいることを周りに悟られたくなくて相談もできず、毎日が地獄のどん底でした。
本気で信じよう!
その頃、同じ職場のK田S子さんに、思い切って心の悩みを打ち明けました。K田さんは自分のことのように真剣に聞いてくれ、
「日蓮正宗の御本尊様を信じて本気で祈ったら、必ず解決させていただけるし、本当に幸せになれる」
と、自身の体験を話してくれました。
それから、K田講頭さんとお話させていただくと、大聖人様の、
「此の曼茶羅能く能く信じさせ給ふべし。南無妙法蓮華経は師子吼の如し。いかなる病さはりをなすべきや。鬼子母神・十羅刹女、法華経の題目を持つものを守護すべしと見えたり(中略)但し御信心によるべし。つるぎなんども、すゝまざる人のためには用ふる事なし。法華経の剣は信心のけなげなる人こそ用ふる事なれ。鬼にかなぼうたるべし(御書六八五頁)
の御金言等を教えてくださり、
「Y端君の祈りを成就するためには、ただひたすら御本尊様に対し、疑いのない正直で純真な信行が大切ですよ。御本尊様を信じて、信心根本の生活をすれば、必ず幸せな境界を開くことができます」と言われました。それから、講頭さんのご家族一人ひとりの体験を通して御本尊様のすばらしさ、邪宗教の恐さを教えていただきました。
皆さんのお話を聞き、今の苦しみが解決できるのなら、御本尊様を本気で信じよう、一時も早く入信し御本尊様に手を合わせたいと思いました。早速、御住職・渡辺寧道御尊師に連絡していただき、平成二十三年三月二十三日に御授戒を受け、入信いたしました。
その日から、悩みと向き合い真剣に唱題し、お寺へ積極的に参詣し、登山、家庭訪問、そして講頭さんやK田S子さん、青年部の方々と一緒に、遠くは山口県、徳島県へと出かけて折伏に参加しています。一日一日を大切に、真剣に御祈念していくうちに嘘のように心が楽になり、成長させていただき守っていただけていると実感し、充実した毎日を過ごせるようになりました。どうしようもないくらいに悩んでいたことも、一つひとつ解決していきました。精神面が強くなり、生活、仕事、すべてにおいて信心する前に比べ、たいへんよくなっています。
母と同僚を折伏
今では妻との問題も、誰のせいでもなく、お互いの宿業と罪障によって起きたことだと受け止められるようになりました。妻を恨む気持ちもなくなり、唱題と折伏をもって罪障消滅させていただこうと思えるようになりました。御本尊様の大功徳で心が満たされ、毎日安心して過ごせ、こんなに有り難いことはありません。死を選択しかけていたあの苦しみに負けることなく生きていてよかった、御本尊様に巡り合えてよかったと感謝の気持ちでいっぱいです。
そして、悩み苦しんでいる人たちを一人でも多く救い、御本尊様のすばらしさを教えたいと思い、心配してくれていた両親に、日蓮正宗に入信し御本尊様の功徳で解決できたことを真っ先に話しました。両親にも
「御授戒を受けて一緒にがんばっていこう」
と勧めましたが、それは受け入れてもらえませんでした。
でも諦める気持ちにはなれず、入信当初の気持ちに戻り、一生懸命に御祈念しました。
しばらくして偶然、母とゆっくり話すチャンスがあったので、真剣に入信を勧めました。母も真剣に聞いてくれ、
「お母さん、H人とがんばるよ」
と決意してくれたのです。母は父に、入信を決意したと連絡してくれました。すると父は、了承してくれたのです。
急いで御住職様にご報告し、母とお寺に向かいました。
母は平成二十四年六月二十三日に、指導会にいらしていた中村収道御尊師も見守ってくださる中、晴れて御住職様に御授戒を執り行っていただきました。折伏は、自らの振る舞いを見つめ直すことから始まると勉強させていただきました。
それからは、職場の先輩、後輩、ご近所の年配の方や子供たち等、誰に対しても分け隔てなく笑顔で挨拶し、折伏の志を強く持ってコミュニケーションを取るようになりました。折伏していると、素直に話を聞いてくれる人もいれば、入信すると約束しても急に連絡が取れなくなることもあります。それでも諦めず真剣に御祈念し、どんなときも心ある振る舞いや温かい声かけをすることが大切だと実感しました。また、日蓮正宗の信徒は何か違うと感じてもらえるような振る舞いが、折伏に繋がると心が貯て行動しています。
今年に入ってから、同じ職場で働いているG田A晶さんと知り合いました。仕事を通して親しくなるうちに、G田さんから、お母さんの病気のことや本人の悩みなど相談されるようになり、僕が入信していろいろな苦しみを解決してきたこと、御本尊様に守られて今があることをお話しました。
その後も回を重ねお話しましたが、「理解はできるけど…」という返事が返ってくるばかりでした。G田さんの求める気持ちは伝わってきます。入信する気持ちはあるけど、気持ちの整理がつかない様子でした。
このことをK田さんに話すと、僕とK田さんの家族で、G田さんの悩みをゆっくり聞こうということになりました。そして数日後、信心の体験や、邪宗教の害毒の恐さをお話すると、
「本気で祈るととで、Y端くんやK田さんが御本尊様に守られていることがよく判りました。僕も入信します」
と決意されました。
早速、御住職様にご報告し、本年二月二十三日にG田さんは御授戒を受けました。この二月二十三日は、僕が三年前に入信したのと同じ日です。入信三年目の節目に当たりG田さんを入信に導けた喜びから、さらに折伏に対する気持ちも高まりました。
K田さん一家と交流のあるT本R凌君と今年に入って知り合い、皆で折伏させていただこうと、御本尊様に御祈念しました。
会うたびに信心の話をしていると、「お寺に一度、一緒に行きたい」と言いました。その日は三月の広布推進会でしたので一緒に参加し、後日もう一度話をしましたが、入信には至りませんでした。
諦めない唱題
それからしばらく会う機会がなく、僕は地方部総会で体験発表をすることになり、原稿をまとめながら、何とか四月二十日の総会当日までに入信に導きたいと唱題を重ねていました。すると四月十三日、御報恩御講が始まろうとしていたとき、T本君自らお寺に来られ、
「僕も参詣していいですか。僕も入信します」
と決意されました。本当に急な出来事でした。御住職様にお願いして、急遽、御授戒を受けることができました。どんなに魔が競っても、折伏が進まなくても、諦めないで唱題し、まず自分が立ち上がり真剣に動くことで、御本尊様が守ってくださることを痛感しました。
御法主日如上人猊下は、『開目抄』を引かれて、
「いかなる障魔や諸難が競い起きようが、確信を持って、御本仏大聖人様の御本懐である本門戒壇の大御本尊様を帰命依止の本尊と崇め奉り、金剛不壊の固い決意をもって、御金言のままに自行化他の信心に励んでいくならば、諸天善神も我らを加護され、現世は安穏にして、必ず仏道を成ずることができるとの仰せであります。結局、我々の信心において何が大事かと申しますと、大御本尊様に対する絶対的な信、すなわち『無疑曰信』の信であります」(大白法八五七号)
と仰せです。
まだまだ未熟ではありますが、御本尊様に対する大確信のもと、すべての縁を大切に、強い祈りと行動によって一人でも多くの人を折伏し、新入信者の育成、家庭訪問にと全力でがんばります。また、御法主上人猊下が、「未来広宣流布ヘ向けての飛躍台となる、極めて重要なる戦いであります」(同八八二号)と御指南あそばされる明年平成二十七年の御命題達成への闘いに参加させていただける喜びをもって、御住職様御指導のもと、講頭さんを中心に講中の皆さんと僧俗一致・異体同心して、命がけで取り組んでまいります。
最終更新時間:2014年10月24日 22時17分19秒