Myokyo May2013 p52体験発表
一千万人に一人のガン完治に向けて
埼玉県N成等支部Y田Y姫さん
皆さん、こんにちは。N成寺支部のY田と申します。
昨年の五月二十七日のことです。会社から帰宅後、その日は友人との飲み会の予定があったので着替えていると、たまたま傍にあった鏡で自分の姿を見た時、脇の下が異常にぼっこりと膨らんでいるのに気が付きました。驚きましたが、全く痛くも痒くもないので大したことはないと思いました。
しかし、念のため次の日、近くのクリニックに行きました。すると、すぐに大学病院で診てもらって下さいと紹介状を渡され、都内の大学病院にかかることになり、一カ月も検査が続きました。
何度も行なわれる検査に不信感を覚えた母が、
「先生、良性ですよね?」
と聞くと
「いいえ、悪性です」
との答えでした。そして
「詳しくは、整形外科の先生の話を聞いて下さい」
と言われ、
「治りますか?」
との質問には
「大丈夫、治りますよ」
と簡単に言うので、逆に不安になりました。
ただ、病名もはっきり言われないので、この時はあんまり重くは捉えていませんでした。
整形外科の診察の日へ先生から、
「非常に珍しいガンで、一千万人に一人の発症例しかない、胞巣状軟部肉腫という病名だ」
と知らされました。そして
「世界でもまだ有効な治療法はなく、抗ガン剤も放射線も効きません。,主に外科的手術で切除していく方法しかないのですが、大きくなっていて、しかも肺に転移が始まっているので、難しいかと…」
と言われ、私は頭の中が真っ白になりました。
母は病院の廊下で泣いていました。私はその場を離れ、父に電話をしてガンだということを伝えました。私は泣くのを我慢して母を心配させないようにと思いましたが、帰りの車中涙が止まりませんでした。
「あと、どのくらい生きられるかな?」
そんなことを思い家に着くと、父に
「もしものことがあった時は、ママをよろしくね」
と言いました。父は
「二度とそんなことを言うな!負けるんじゃない!」
と泣きながら怒りました。両親にこんなに心配をかけて、悲しい気持ちにさせて,私は親不孝だと自分を責めました。
病気になった原因は、自分にあると思ったからです。私は今まで、御本尊様を信じられませんでした。ずっとお寺にも行かず、信心なんてないような生活でした。
一応、会社にも勤めていましたが、お寺から離れてしまっているせいか、曲がった心になっていき、何をしても楽しくありませんでした。友達といても心から笑えず、本音も言えなくなっていき、仕事もこれ以上頑張ることが馬鹿馬鹿しくなっていました。この先いつ死んでもいいとずっと思っていたので、罰が当たったのだと思いました。
命が本当に失くなるかもしれないと思うと、恐怖と
「死にたくない」
という思いでいっぱいでした。本当に愚か者です。
ガンの宣告を受けた次の日へ母が
「お寺に行こう」
と言ぅので、素直に行きました。久しぶりなのにも関わらず,佐々木御住職様は温かく迎えてくれ、御指導の最後に
「大丈夫ですよ。治りますよ」
と言って頂き、その瞬間,涙がポロポロと止まりませんでした。
あの時の御住職様の温かいお言葉、優しいお顔、今でも鮮明に覚えています。その時、
「御住職様についていくしかない!」
と思い、今まで信心をしてこなかったことを深く反省し、泣きながらお題目を唱えました。
八月に国立がんセンターでの手術が決まり、それまで毎日お寺の唱題行に通い、家での勤行を支えに生活をし、久しぶりの御登山にも行くことができました。しかし、手術日が近づくにつれて怖さで涙が止まらず、不安が襲ってきました。
御住職様の、仏力等の、四力成就のお話を聞き、私に足りないのは
「手術が必ず成功する」
という信じる力だと思い、成功すると信じてまた必死に唱題をし、また有り難くも御秘符を頂き、手術を迎えました。
主治医からは
「脇の下という場所が場所だけに、取り切れるかどうか分かりません。残ったら放射線治療をします」
と言われていましたが、手術当日までお守り御本尊様に唱題と勤行をして
「必ず手術を成功させて、お寺に戻ったらたくさんご奉公させて下さい!」
と御祈念し、麻酔が効くまで御本尊様を思い浮かべ、お題目を唱え続けました。
そして手術は無事成功して、原発巣を全て取り除くことができました。後から聞いた話ですが、手術時間も思っていたより大分早く終わっていたそうです。
「御本尊様、有り難うございます」
と、心から感謝のお題目を、(ベッドの上であげました。
退院後は、N成寺の講員の方々に、たくさんの励ましを頂き、支えていただきました。御本尊様への御報恩感謝と皆様への感謝の思いで、私たちは家族そろって折伏に取り組み、今年になって十一名の折伏を成就させていただきました。
私もなかなかできないでいましたが、
「絶対、折伏をさせて下さい」
との一念でお題目をあげ続けて、友人をお寺に連れていき、御住職様にもお話しして頂き、御授戒を受けることができました。
こうして、万全の準備をして、私は二度目の入院をすることになりました。肺の転移の切除手術のためです。入院の日まで、発表しきれないほどの絶望や苦悩と戦ってきましたが、今は一人じゃないので怖くないと思える境涯になれました。
今までの私では考えられません。それもすべては、この仏法に縁していたからだと思います。初めは父が信心をしてくれていたからです。この仏法に出会っていなければ、自ら命を絶っていたと思います。それほど深い絶望でしたが、また、そこから救って下さるほど尊い仏法だということに、病気になって気づきました。
医者は私の病気が治るか分からないと言っていますが、大聖人様は御書の中で
「病気でない人でも死をのがれることはできない。しかし、御本尊様を信ずるならば、どのような業病であっても、御本尊様の力は無限なので治すことができる」(掲載者註:上野氏に与えられた御書に見た様な気がする後に調べます)
と仰せです。
私は、この病に絶対に勝って治します! それだけ御本尊様の力は無限だということを証明したいです。一千万人に一人の難病を治した生き証人として、たくさんの人を救っていきたいと思いますD
最後に、ここまで支え続けてくれた家族、温かく見守って下さった佐々木御住職様をはじめ、たくさんの講員の方々に深く御礼申し上げます。
これからは私が、皆さんに御恩返しできる人になれるよう、猊下様の御指南と御住職様の御指導のもと、これからも御奉公させていただきたいと思います。ご清聴、有り難うございました。
最終更新時間:2014年11月12日 11時50分45秒